賢い住宅会社の選び方 ①数百万円の無駄な出費を抑える
皆さんこんにちは。キャナエル設計代表の谷平です。
今回は、賢い住宅会社の選び方ということで一気に「数百万円」の無駄な出費を抑える方法についてお話ししていきます。
もし、すでにどこかの住宅会社さんと契約をしてしまっている方は、耳の痛い話になるかと思いますのでそっと画面を閉じていただけるといいかと思います。
一般的に無駄な出費を抑えるというと、
- 「単純な間取りにする」
- 「水回りを一階に持ってくる」
- 「仕上げ材を塗物ではなく張物にする」
- 屋根は切妻がよく、勾配は四寸程度が経済的
など細かい話はたくさんありますが、今回お話しするのはもっと本質的で「大きなお金」の話です。
自分の家にどれだけ「余分なお金」が使われているか知る
大手ハウスメーカーさんで家を建てる上で、一番のコストは「固定費」と「広告宣伝費」です。
これから順を追って説明していきます。
他の家を建てるためのコスト
実は皆さんのお家を建てる費用には、他の家を建てるための費用が入っています。
こういうと驚かれる方もいらっしゃいますが、皆さんも家を選ばれるときに大手ハウスメーカーさんの住宅展示場に行かれたことがあると思います。あのモデルハウスは建てるのにいくらかかっているか知っていますか?
実は、一棟あたり5000万円ほどかかっています。
そこに、5〜6人のスタッフが常駐していますから、その維持費と家賃をざっと計算すると
スタッフ一人当たり年間1500万円〜2500万円になります。
大体、一つの展示場では年間20〜30棟を受注しているので、一棟あたり、つまり皆さんが大手のハウスメーカーで家を購入する場合、余分に300万円以上の費用を支払っていると考えることができます。
さらに最近の展示場の使用期限はどんどん短くなってるので、一棟あたりのコストはさらに上がっています。
これで驚いてはいけません。さらに広告宣伝費がかかってきます。
広告宣伝費はいくらになるか
例えば、世田谷区だけに月に二回の新聞折り込みチラシを撒くとします。
これだけで月間600万円のコストです。一営業所でも大体これくらいの広告宣伝費をかけています。
これに全国版の新聞や雑誌、テレビCMが加わると少なくとも一人のお客様当たり100万円くらいの広告費をかけています。
先ほどの展示場の金額を加えると、450万円程度が建築以外のお金に使われているのがわかります。
これは全てあなたのお金なのです。
これが小さな工務店になると、お客様一人当たりの「建築以外のコスト」は50万円近くに抑えられます。
大手のハウスメーカーさんは、こうしたコストの差をカモフラージュするために、高付加価値に見える高級感のある装備や、特殊な構造でアピールしているんですね。
あなたの依頼しようとしている住宅会社は、展示場や綺麗なショールームがありますか?
そこには何人のスタッフがいますか?
新聞の折込チラシはよく見かけますか?
契約をご決断される前に少し考えてみましょう。
もちろん、小さな工務店が必ずしも安く家を建てられるわけではないのですが、そこには理由があります。
その点については次回また更新いたします。
お読みいただきありがとうございました。