プロフェッショナルが教える・・・お掃除と洗濯が楽な家 vol.3
『お掃除と洗濯が楽な家』の特集の続きをお話しします。
前回は STEP 2 『いまどんなことに困っていますか?』 でした。
今回はそれらの問題に具体的にお答えします。
・・・ですが一番大事なのは、現状のお困りの把握と分析なんですね。
では前回のお困り事例を参考に具体的に掘り下げてみましょう。
例1;『全体的に収納庫が足りない。』
これはすべてにおいて皆さんお困りポイントですね。
限られた土地に対して必要な広さはオーバーします。
寝室の広さと数、リビング、キッチンの広さ。
洗面洗濯室に収納庫などなど。
特にコロナ・オミクロンでリモートワークが当たり前になってきましたので
それらのスペース確保も大変です。
ではその解決策をご説明しましょう。
解決策① まずは現状の把握 です。
▢いまの収納したいものを幅(長さ)と奥行きで把握します。余裕があれば高さもほしいです。
例)衣類のハンガー掛けの時は、たとえば、幅(長さ)120㎝、奥行き60㎝ のように考えます。
▢生活の動線(動き方、順番)でどこにあると便利か、どこなら効率が良いか?
例)インナー類は洗面室かその横のコーナーに置いておきたい。上着ジャケット類は玄関でもいい。
▢家族のものをまとめて収納できるか、個別のスペースがあればいいか。
▢使う頻度、回数、季節はどうか。毎日、毎週のものは手前、手軽に。月に1回、季節ごとの使用なら奥に。
▢家具や収納アイテムで収納スペースをスリムにできるか。
▢今後、必要な収納量は増えていくか?減っていくか?増えるならどれくらい増えそうか?
以上が現状の把握の主だった点です。
その上で、実際、いまのお住まいと比べてどれくらいの収納が必要か、どれくらい足りないか、
畳の大きさ(約 180㎝×90㎝)で確認してみましょう。
たとえば今のお住まいには収納が3畳分あるけれど、合計、7畳分の収納が欲しい場合どうするか?
解決策② 中間階=KURA、スキップフロアーを使う。
▢KURAとは、1階と2階の中間にある収納スペースのこと。法令的に階数にカウントせず、非課税の空間です。
条件がいくつかありますが、ここでは省略しますが、大事な点は天井の高さが140㎝まで、ということです。
また寝室や書斎的な居室用途では使用できないもの、となっています。
1階が15坪、2階も15坪あれば、おおよそこのKURAは7坪=14畳くらい作れる、というものです。
収納の不足しがちな現状では大変便利な空間でしょう。
おもちゃ、家具、季節もの家電、衣類、寝具、食料、書類などなどこの空間に自由に収納できます。
さらに便利にするために・・・
解決策③ 具体的な収納の配置について。
・最初から棚を付ける。
・ハンガー用のパイプを付ける。
・直接自分の寝室や、あるいはキッチンからの出入り口も作れる。
などなど使い方はたくさんありますね。
さらにこのほかにも収納のスタイルはたくさんあります。
▢大きくまとめる収納。
▢壁の厚みを使う収納。
▢すき間にはめ込む収納。
▢目線から上の収納。
▢もちろん、小屋裏収納やロフトなど。
▢室内を2層にして片方を収納へ、などなど。
さて収納についてお話ししましたが、いかがでしょうか。
次回も具体例でお話しします。