ゼレンスキーの勇気と挫折。どう考える。
ゼレンスキー大統領には、信念と勇気があった。
大統領選の時、ウクライナに浸透しはじめたネオナチ勢力の排除を掲げていました。
当時、経済界の重鎮 イゴール・コロモイスキーが資金源となりネオナチの武装民兵組織
アゾフ大隊を支援しています。
これは思想はまさしくヒトラーそのもののようです。
この武装民兵組織はウクライナ内務省の認可をうけたパトロール警察です。
まるでヒトラーの共産党狩り、ユダヤ人狩りのための親衛隊、突撃隊なみの組織です。
このアゾフ大隊以外にも
右派セクター
C14
ドニプロー1大隊
エイダー大隊
とあり、国会議員までもつ組織となっています。
これらネオナチ民兵組織がウクライナ国内のロシア系住民への弾圧、大量殺害を数年にわたり行ってきました。
これの停戦のため、ドイツ、フランス、立会の元、ロシアとウクライナで
2019年10月のミンスク合意を結びました。しかしあっという間にネオナチ側が勝手に破棄、
ロシア系住民に攻撃を始めた。
ゼレンスキー大統領は、選挙期間中からこのミンスク合意まで勇敢にこのネオナチと戦っていました。
しかし、自分の政権力では抑えきれなくなった時点から、急激にネオナチに接近します。
ネオナチによる親ロシアの議員の殺害、ミンスク合意の一方的な破棄が原因と思われます。
でもゼレンスキーはユダヤ人では?
そう思いますが、実際に彼は、純粋なジューリッシュではなく、ユダヤ教徒でもなく、母方のみがユダヤの血を
受け継いでいる。ネオナチにとってそれほど敵視しない範囲である、ということでしょう。
それ以上にネオナチとゼレンスキーの目的はロシアの排除、プーチンの排除でしたので、利権の一致と言えます。
しかしプーチンの武力行使自体は非道であり非戦闘員を巻き込む行為は決して許されません。
だからと言ってプーチン側の主張自体がすべて嘘、間違い、と簡単に片づける報道に危険なものを感じます。
マスコミの、特に日本の報道のみ見ていたら、間違った判断をしてしまう。
この状況を習近平や金書記長はどう見ているのでしょうか。
日本にとって極東のウクライナ化は避けたいものです。