【住まい手の暮らし紹介】vol.5 限りなくフラットで、できるだけ立体的な家
(前回からの続き)
しかし、この細長い空間をより居心地よくするには立体感が欠かせません。
そこで、高さ140cmに満たない空間をうまく使って、上方向にたくさんの居場所を作りました。

普通の2階よりもずんと低く、1階リビングまでが近い空間。
何個かそうした中二階的な要素をつくり、それぞれが役割を持つユニークな居場所になりました。
リモートの多いご主人は、日の明るい時間、吹抜けに面したオープンな1.5階にて伸び伸びとお仕事。
読書家のK様にとって、近くに置いておきたい本たちも一緒に置ける空間。
子どもたちが学校から帰ってくると、そこは子どもたちの遊び場になる。
近くには本もあるんだから、できれば遊びよりも読書もしてほしい・・・との親心だが、遊びに夢中になる空間です。
また、いざというときに備えて備蓄しておきたいK様ぴったりのポケットフロア。

こうして、限りなくフラットだけど、立体的になっていきました。
それぞれの寝室以外のほぼすべての空間が緩くつながる、広々としたお住まいです。
![CANAEL[キャナエル]設計](/img/logo.png)
