【キャナエル設計のこと】vol.2 建築を学ぶきっかけ
建築を本気で学び始めたのは、学生時代に観た勅使河原宏監督『アントニー・ガウディ』のドキュメンタリー映画でした。宮崎の高専生が、壮大な建築造形に恋した瞬間でした。
当時不可能だと言われていた自然界の曲線を「逆さ張弦梁工法」で実現した建築界の巨匠です。(柱がまっすぐに立たない建物、サグラダ・ファミリアなどが有名。)
・・・不可能、できない、無理、こうした言葉を今まで何度、聞いてきたでしょうか。
予算、立地、技術などの制約でお客様のご希望を諦めることもあります。
でもその「無理」は、施工側から見た無理なのか?
設計側から見た無理なのか?
メーカー側から見た無理なのか?
この3つの観点がモノ作りには大切なスタンスだと思います。
ゼネコン、設計事務所、企画会社、メーカー、そして工務店を経験したわたしには、
業界の常識と格闘し続けていたアントニー・ガウディが、今でもまぶしい存在です。