『2004年10月23日 新潟県中越地震 意外な盲点』
老子の言葉「柔能く剛を制す。弱能く強を制す。」は、しなやかなものが硬いものに勝るという意味です。
柔道でもよく使われる考え方ですが、建築にも当てはまります。
21年前の新潟県中越地震。
倒壊する新幹線、甚大な被害を受けた家々。私はすぐに被災地の知人宅を見舞いに行きました。
そこである違和感を覚えました。
最新の木造工法、いわゆる“剛”の構造が意外にも大きなダメージを受けていたのです。
(私は特定のメーカーや企業の批判は避けたいとおもいます。その内容を裏付ける検証に責任が持てないからです。ただ自然摂理の中でおかしいと思う点は責任が持てる範囲でお話ししていこうと思っています。)
柱と梁を強く固定する工法は、想定以上の力が加わると一気に破断し、修理も大がかりになります。
一方、昔ながらの“柔”の工法(ピン接合)は、壊れ方がゆるやかで、避難時間を確保しやすい特徴があります。法隆寺にも使われてきた考え方で、部分的な修理で済むことが多く、コスト面でも有利です。
新しい技術は進化の途中ですが、現時点では私は「柔」の構造こそ住まいを守る力があると感じています。
![CANAEL[キャナエル]設計](/img/logo.png)